過払い金の時効を止めることはできる?過払い金の仕組みと調べる方法について

借金の基礎知識

過払い金のしくみは、ちょっと複雑でわからない人も多いでしょう。近年借金トラブルの要因として「過払い金」が話題になりますが、そもそもこれはどのようなお金なのでしょうか。

借金をした経験がある人、現在借金の返済中の人、もしかしたら過払い金が発生している可能性があるかもしれません。

手続きをすれば、過払い金は自分の元に戻ってくる場合があるのです。ではまずなにからするべきか、過払い金のしくみを理解してどのように行動を起こしたらいいのか、そのポイントについてご紹介しましょう。

 

過払い金のしくみついて

TVCMでもよく耳にする「過払い金」。一体どんなものか簡単に説明すると、貸金業者に支払いすぎた利息分のことです。

なぜこんなことが起こるのか、過払い金のしくみがちょっと気になりますよね。借金の利息は自分で計算するのは大変で、ほとんどの債務者は言われた通りに返済するしかありません。

そもそも過払い金のしくみとして知っておきたいことに「グレーゾーン金利」と呼ばれるものがあること。改正貸金業法が施行される前の出資法では、上限の金利が29.2%と高く設定されていました。

これ以上の利息を請求した場合は、懲役もしくは罰金という刑事罰になることも。そこでクレジットカード会社や消費者金融では、刑事罰が科せられない出資法と利息制限法の差となる「グレーゾーン金利」を使って、違法な利息を徴収していたのです。

過払い金のしくみは、このように債務者の知らないところで発生していたもので、本来は支払う必要がないお金です。過払い金の返還請求をすれば、戻ってきたお金で別の借金返済に充てることも可能になるでしょう。

 

過払い金の対象になるのは誰?調べる方法について

借金したことがある、今も借金を返している途中という人はもしかしたら自分も過払い金の対象では?と気になるところですよね。過払い金が発生している可能性が高いのは以下のケースです。

・2008年12月以前に借金をした

・借金を完済してから10年以内 

とくに注意したいのは借金の返済が終わっている人の場合で、完済して10年以上経過すると返還請求は基本的にはできません。

長い間待ちすぎると、貸金業者が倒産している場合もありますので、過払い金の請求はできなくなってしまいます。

過払い金が発生するのは、取引年数が5年以上の場合で約半数ともいわれています。ではどのようにすれば過払い金があるのか、調べるにはインターネットの自動計算のサイトを活用する、無料で診断してくれる弁護士事務所に相談する方法があります。

 

過払い金返還請求のメリットとデメリット

過払い金のしくみは、金利計算が面倒で理解しにくい点が色々ありますよね。もう完済した借金なので放っておきたいと考える人もいるでしょう。そこで過払い金の返還請求はするべきか、メリットとデメリットについて見ていきたいと思います。

 

メリット 

払いすぎた利息が返還されるので他の借金返済が楽になります。現在返済中に過払い金の返還請求をするメリットは、払いすぎた金額が戻るため借金が減り債務者の負担が楽になるところ。

また返還請求は自分でも可能ですが、弁護士や司法書士に依頼した場合は貸金業者も専門家を相手にするので、返還金額が高額になるメリットもあるでしょう。

 

デメリット 

完済した借金に対する過払い金の返還請求は、時効を過ぎない限り心配することはないでしょう。注意したいのは現在返済中の借金の場合、返済中の過払い金請求は債務整理の扱いとなりますので信用情報機関に登録されてしまいます。

また過払い金の請求をした貸金業者から、新たな借入ができない場合もあります。

 

過払い金の時効を止めることはできる?

気が付いたら借金を完済してから10年以上経過していた…ということもよくあります。基本的に最終取引日から10年経過してしまうと、過払い金は時効が成立するため請求ができません。

しかし10年が経過して、勝手に時効が成立するわけではなく、貸金業者が「時効援用」という手続きをしないと過払い金の時効は成立しません。

時効を過ぎたものに関して返還してもらうのは難しい状況がありますが、「裁判外の請求」と「裁判上の請求」という方法を使うと、時効を止めることが可能です。

裁判外の請求は貸金業者に内容証明郵便を送り過払い金の請求書を送ること。これを証拠として時効の中断を立証して、6か月間時効を止めることが可能です。

裁判上の請求は、訴訟の提起や支払い督促の申し立てなどにより時効をいったんゼロに戻してスタートさせる方法。債権が判決で確定すれば10年間さらに時効が延長されます。

 

過払い金請求を弁護士に依頼したときの流れ

過払い金の返還請求はなるべく早く始めることが大切です。法律の知識がないと手続きで戸惑うことも多く、貸金業者が対応しない場合も少なくありません。

過払い金請求は弁護士に依頼して行うことが一番安心で正確といえるでしょう。返還金額が自分で請求するよりも増える点が一番メリットになりますよね。 

交渉する貸金業者によっても対応は異なり、経営状態によって1回目の交渉で全額が返還されない場合もあります。

このようなケースでも専門家であれば上手に交渉してもらえるので、債務者のストレスなく手続きが進行できるのです。では過払い金のしくみを理解して、実際に弁護士に依頼して手続きした際の主な流れについてみていきましょう。

 

・無料診断で状況を説明し返還請求の手続きを依頼

・貸金業者から取引履歴を取得

・引き直し計算で過払い金を算出し請求する

・金融業者と和解交渉、もしくは裁判所に返還請求をする

・裁判により過払い金返還の和解交渉に持ち込む

・過払い金が金融業者から振り込まれて完了

 

まとめ

過払い金のしくみを理解して、自分の借金をもう一度見直してみましょう。もしかしたらと心当たりがある場合は、なるべく早く弁護士事務所で相談をしてください。

過払い金の診断や相談は、無料で行っている法律事務所が増えています。場合によっては裁判所の申し立てが必要になるケースもありますので、自分で対処するよりも法律に詳しい弁護士に依頼したほうが安心です。

請求のタイミングがありますので、時効を迎える前に早く行動を開始してくださいね。

してくださいね。

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