前給を利用する場合のデメリットは?支払えない場合の対応方法も。

給料の前借りをするという話は昔からよく聞かれますが、最近はこの前借りがシステム化され、「前給」として利用できる場合があります。

しかし前給にはデメリットがあり、借金が増える原因にもなりかねません。毎日の生活のなかでどうしてもお金が必要になる場面は色々ありますよね。

そんな時にどうやって乗り切るか、慎重に判断しないと大変な事態を迎える場合もあります。

前給制度は、デメリットを正しく理解して上手に活用しないといけないのです。では、前給とは何か、デメリットとして注意すべき点についてご説明していきますね。

前給の仕組みについて

前給というのは働いた分の一定額を給料日の前に引き出せるという給与前払いシステム。東京都民銀行が、2005年にビジネスモデル特許として取得済みで、近年認知度も高まってきましたよね。

一例をあげますと、前給制度を導入している日本マクドナルドの場合、毎月15日の給料日前、この間に7営業日以上働けば最大給与の50%までを給料日前に受け取れる仕組みになっています。

前給制度は、簡単にいえば給料の前借。借りたものは後で返さないといけません。この制度を導入している大手企業が増えはじめ、前給制度がある企業をわざわざ選んで就職する人もいるようです。前給を導入している企業の一部は以下の通りとなっています。

・ドミノジャパン

・すかいらーく

・モンテローザ

・カッパ・クリエイト

・コロワイド

・日本マクドナルド

・セブン&アイ・フードシステムなど

企業が前給制度を導入する理由について

前給制度は、企業にとってリスクになる面がありそうですが、メリットも多くとくにアルバイトなど定着率が悪い職場環境では、前給があるために求人が集まりやすい点があります。

求人市場ではあえて前給制度をアピールして求人広告を出す企業もありますので、働く側としても万が一の時にはとても助かりますよね。

企業によっては前給制度を利用した従業員には、振込手数料を会社が負担する場合もあり、どんどん浸透させて従業員の定着率を高めようとする目的があります。

前給の返済方法 

前給制度の利用方法は各企業によって異なりますが、大手チェーン店などではオンラインで申請して、最短で翌日には指定口座に振り込まれるといったシステムが完備している場合もあります。

正社員、アルバイト、派遣社員など従業員ならだれでも利用ができる前給制度。そもそも企業は従業員から給料の前借りを依頼された時には応じないといけないという決まりがあります。働く人にとっては使うべき権利であるともいえますね。

では前給制度を利用した場合ですが、借金をすることと同じですので返済義務が発生します。前借した金額は次の給料で一括返済になる場合がほとんど。

借りるときは楽でも返すのは大変ですよね。法律では会社から前借した給料の返済をする際は、相殺する双方の同意が必要となります。

返済方法は会社によっては相談に応じてくれる場合もありますので、一括返済でなく分割払いも可能になることもあるでしょう。

前給のデメリットは借金につながるリスクが増えること 

前給のメリットは急な出費がある時に便利、企業にとっては従業員の離職率を減らすといった魅力があります。しかしこの制度を活用する前に知っておきたいのが前給のデメリットです。

給料の前借りをしたらもちろん返済が必要ですよね。とりあえず緊急な場面を乗り越えたとホッとしても、待っているのは翌月の減額された給料です。

毎月の支払は光熱費や家賃、車のローン、そして生活費などどうしても必要なお金があります。給料は毎月安定した額の収入になりますので、多くの方が給料をあてにして支払いや買い物をしていると思います。

前給の返済のために給与が減ってしまえば、その分どこかで帳尻を合わせないといけません。待ってはくれない様々な支払いは、借金してでも対処せざるを得なくなり、今度は借金の返済のために毎月の支出が増える悪循環が始まってしまうのです。ほかにも利用者にとってデメリットになる点を以下にまとめました。

・振込手数料がかかる

・東京都民銀行の口座が必要

・会社からの信用が減る

・返済額が多くなる可能性がある

・家族に内緒にするのが難しい

・緊急の場合以外は対応しない場合もあり

給料日まで乗り切る方法 

前給のデメリットを考えると、ほかの手段で給料日までを乗り切ったほうが安全では?という人もいるでしょう。給料日まで待てない時の一番簡単な対策は家族や友達にお金を借りる方法です。

前給は勤務先から借りるため抵抗を感じる人もいますよね。親や友達なら気兼ねなくお金が借りられますが、必ずOKということでもありません。

またはオークションサイトなどを活用していらないものを販売してお金を入手する方法、まとまった金額が必要な場合は銀行や消費者金融で借りる方法もあります。選択肢は色々ですが、お金を借りると利息が発生しますので、返済が負担になることはまず頭に入れておかないといけません。

やりくりしているつもりでも、急な出来事でお金が必要になる場面は誰にでもありますが、どのような手段でその場を乗り切るか、慎重な判断が必要ですね。

前給で借金地獄になった時の対処 

前給は会社が貸主になっていますので、今後の自分の収入のためにも仕事だけはなんとかして続けたいものですよね。前給を返済できず会社といざこざになるのはまず避けたいことです。なかには前給で減額した分の給料の穴埋めとして借金を繰り返してしまう人もいるでしょう。

どうにもならなくなった場合は、債務整理という解決手段が残されています。仕事を解雇されずに借金地獄から解放されるためには、法律の専門家に相談することがオススメです。

一度の前給が給料のサイクルを乱し、そこから借金が続くというパターンは今後も増えていくといわれています。

人には相談しにくいお金の問題、プライバシーを守って相談ができる弁護士にまずは問い合わせてみませんか。

まとめ

前給はデメリット点を注意してうまく活用しましょう。少額でも返済時期になると自分にとっては大きな負担になります。

困った時は、すぐに借金問題に強い弁護士に相談して対処すると安心と言えるでしょう。

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